• 津曲茂久(獣医学博士)

犬は何故飼い主の口の周りを舐めるのか

最終更新: 2月14日

犬の先祖である狼は一夫一婦であり、若い狼とパックという群れを形成します。母親がお産すると殆ど巣穴から離れず、哺乳や新生子の排泄物を処理します。


 この時期の母親の餌は父親や若い狼が狩りに行って取ってきます。1,2ヵ月すると離乳しますが、父親や若い狼は遠くまで出かけて捕獲した肉を食べて(食い溜め)、巣に戻り吐き戻して、子どもに与えるようになります。この吐きもどしたものは半消化状態であり、離乳食として最適なものになっています。子ども狼は狩りから戻った父親や若い狼の口の周りを舐めると、食い溜めした餌を吐き戻すことを知っており、この習性は犬にも遺伝されています。膝の上に乗った犬が飼い主の口の周りを舐める行動はこの名残とされています。


 ちなみに、犬猫の寄生虫卵は口や肛門に多いですので要注意です。

 

 同居している犬の腸内細菌を比較した研究において、腸内細菌の多様性の高いことが判明しており(多様性が高いと免疫力も増加)、これは犬同士で肛門や体を舐めているためと考えられています。


 さらに、犬と飼い主の腸内細菌を比較した研究では病原性のあるクロストリジウム・ディフィシルをお互いに保有している確率が高いことから、良くも悪くも動物との接触は想像以上に菌交流も多くなることが想像されます。


 犬と接触したり、排便処理を行った後には手洗いは必須です。


#犬の顔舐め #犬の腸内細菌 



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